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アイテム詳細
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カスタマーレビュー
おすすめ度: ドッグヴィルは どこまでやってくれれば気がすむんだ。虚構、虚構、虚構と重ね合わせていって、ドッグヴィルというひとつの「世界」をつくりあげている。 保坂和志は「小説の自由」で、評論でありながらも小説でありうる、ということを示していたが、これもまたしかり。これはドキュメンタリーでありながら、ひとつの映画作品なのだ。 ドッグヴィルはメタフィクションであることに変わりないが、このメイキングを見て、果たして、映画「ドッグヴィル」のなかの人物たちは、自分が生身ではないことを本当は知っていたのではないか、と思わずにはいられない。そういうタイプのメタではないと思っていたのに。 ドッグヴィルがおもしろかった人は必見。 ある役者さんは、「頭のおかしい監督とは二度と組まない」とまで言い切っています。 もうひとつの「世間」の解体 ドッグヴィルの本編のレビューに、この映画は「世間学」でいう「世間」の解体を描いたものだと書いた。ヨーロッパではキリスト教が「世間」を解体して「個人」からなる「社会」を造り出したが、この時に「個人」を生み出したのは「告解(コンフェッション)」だと言う。そしてこのメイキング・フィルムである。通常は関係者がインタビューを受けていろいろ語るが、このフィルムではそれぞれの告白(コンフェッション)の形を取っている。まるで監督も俳優も、「個人」として独立するために苦しんでいるかのようだ。つまりここでは映画の中と、製作する人間たちの中の両方で、二重に「世間」の解体が行われているのだ。したがって製作者の世界では、ほかの映画の製作過程では家族のような互いの絆ができていくのとは逆に、各人が孤立していく。映画を作っているのが苦痛に見えるメイキング・フィルムを見るのは、珍しい。映画そのものだけでなく、その製作過程も実験的だったのだ。ただしそのようなメイキング・フィルムを見るのは、生身の人間の話であるだけに、決して楽しいものではない。 興味のある方には是非!! 天才・鬼才と呼ばれるラース・フォン・トリアー監督の素顔を見られるところが面白い。今まで観た作品から、何か凄く独裁的な完全主義者を想像していたのですが、自分がイメージした作品を完成させるために情熱と全精力を傾ける人という印象に変わりました。「ドッグヴィル」の特異な撮影方法のために俳優の演出に苦労した様子もよくわかります。 あと、ニコール・キッドマンの俳優・人間として成長したいと常に努力する姿勢に感銘を受けました。素顔の美しさにも・・・。本編が53分と短く、「ドッグヴィル」の特典ディスクとも重複する部分もあるのでコアなファンにしかお薦めしませんが、興味のある方には是非。 |
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