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アイテム詳細
奇跡の海 プレミアム・エディション [DVD]
ラース・フォン・トリアー(脚本) ジェネオン エンタテインメント グループ:DVD /ランキング:32063 価格:¥ 3,241 発売日:2004-07-23 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度: どうするのだろう・・・。 私は最後までベスに知的な障がいがあるとは思いませんでした。 彼女は純真というか愚かなまでにヤンを愛しているだけだと思います。 ただ、精神的なショックに耐えられない性質の持ち主だとは思いますが・・・。 同じ女性として、ああいった自己犠牲のあり方(ベスは全てがヤンの為になると信じて疑わないようでしたが・・・)には、同意はできません。精神的に追い詰められていたとしても、別の方法を見つける術を持たなかったベスの弱さを認めることはできません。 でも、もし本当に誰かが「あなたの身を違う男性に与えたら、あなたの大切な人の命は救われます」と言われたら、私はどうするだろうと考えさせられました。 そんなことは有り得ないと拒絶できるだろうか。 一縷の望みにすがりつきたくなるかもしれない。 吐き気のするセックスに耐えられるだろうか。 それとも、自分の身を守ることを最優先に考えるかもしれない。 このレビューを読んだ方、DVDを観た方は、どうしますか? 最後に愛は勝つ 障害者の純真な心をテーマにした作品を得意とする、新鋭ラース・フォン・トリアー。手ぶれしまくりカメラやぶつ切り編集、カメラ目線の人物カットなどが、まるでドキュメンタリーのような印象を与える独特の雰囲気を持った映画監督だ。 兄の死を機に精神に異常をきたすようになった純真な心の持主ベス(エミリー・ワトソン)厳格なクリスチャンの家に生まれたベスが、自問自答の形式で<神>との対話を繰り返すシーンが印象的だ。通常はパラレルな関係にあるはずの<信仰>と<愛>を、相反するベクトルとして描いたストーリーは斬新で、しかも深みがある。 北海油田で事故に巻き込まれた愛する夫ヤンを救うため、ひたすら神の教えに背く行為を繰り返すベスが痛々しい。けっこうきわどいシーンが登場するが、ベスの善良さがスクリーンからエロスを消している。個人的には、悲しいサクリファイスが起こした<奇跡>でラストにしておけばよかったと思うが、監督はさらなる奇跡を物語のエピローグで追加した。ペル・キルケビーのデジタル風景画がよっぽど気に入ったのだろう。 見終わると、いつも震える ラストシーンの、一切の罪障を消滅して天上的なまでにステキなあの音色が聴こえると、いつも震えるように込み上げてきます。 いつも思うのですが、この監督の映画というのは、リアルな描写の連続なのに、なぜかリアリティがありません。一個の寓話か、抽象的なお話を見せられているような、そんな感覚に陥ります。 この映画ならば、一人の人間はいったいどこまで一人の人を愛し、尽くせるか、という議題、その抽象的なテーマに沿った、ドラマストーリー。しかしそのドラマをこの監督は非常にリアルで酷薄にします。それできっと割と違和感なく見れるのでしょう。(見れない人には見えないようです…ガッカリ泣) そして違和感を感じずに、その映画の流れに乗って身を任せてゆくと、そこには畳み掛けるようなテーマ性とメッセージ性から、信じられないような切実なストーリーが見えてくるハズです。 映画を数章にカットして、カット割の最中にあらわれる、至極のスライドとメロディーにも注目です☆ … この人のカメラワーク大好き。リアリズム趣向は本当に好感が持てます。ラース・フォン・トリアー監督ほど好みがわかれる監督はいないと思うだろうけれど、いや、奇跡の海。 いつもの監督の作品ではあるが、ラストにはちょっと希望がある。起こることは不幸の連鎖であるし、見ている側からすれば不幸なことしか起こらないのだけれど、なんで祝福(神の)があるのかといえば、それは当人が幸せだったからだろう。歪んでいるけれど。 登場人物を不幸にする手法は相変わらずすごい。ベスが娼婦へと堕落していく中、教会(神)から追放され、それでも祈りを捧げ続ける。それは神への献身的なものではない。 「善意」によって「地獄へ落とされる」というのは明らかに宗教的見解に照らし合わせれば倒錯であるにも関わらず、このラストの演出はなんだろう? 裏のテーマは神なのではないか? 神がいるかいないかではなくて、愛(これも倒錯)によって神を凌駕した話? って、なんか綺麗そうなまとめかたですけれど、そんな話じゃないですね。 ずっと考えさせられた映画 ラース・フォン・トリアーという監督は変態なんじゃないかと言うくらい ヒロインを悲劇に突き落とす。 そう見せておいて、実際はヒロインは幸せで幕を閉じる。 これはこの監督が人間がいかに醜いものか知悉していて、それでも現実 の娑婆世界に心を一切汚されない人間(ヒロイン)が懸命に生き、愛す者の 為なら何も代償は要らないといった高貴な、純粋な心でいさせるからである。 彼女が愛する夫の為に払った犠牲はあまりにも大きいかも知れない。 けれども、彼女は純粋に夫を愛する気持ちからそれを受け入れる。 その対照的なのは世間の目の汚さ、意地悪さ。 純粋な心と、その心を地獄に突き落とす世間の信仰。 この監督は神を信じながら、世間の穢れた信仰への挑戦を突きつけた傑作である。 |
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